写真は友だちづくりの手段
フォトもくれん代表
廣野敬三さん
カメラは50歳過ぎに始め、百名山のピークハンティングを目指したのがきっかけ。北アルプスの植物や朝日が美しく撮り始めた。現役時代は出張が多くその地方で登山と写真を楽しんだ。今は山より写真が中心で20年間続けている。
前列中央、廣野さん
写真は、場所・時間が同じでも人が変われば個性がでる。ゴミに見えるものだって、人にとっては宝になる。それぞれ感じ方は違うがそれが良い。僕が撮影で大切にしていることは、「誰もがどっかで見た景色」を撮り、見る手の記憶にメッセージを送って、ある物語を創造できる写真にすることだ。また、写真の構図はメインが1/3、その他は1つ入れるぐらいにして、余計なものを映さないのが見る手にテーマが伝わる。ただ、写真の見方は人それぞれ。プロの見方もそれぞれで絶対的な評価はない。だから、フォトもくれんで大事していることは、好きな仲間と好きな写真を撮ることにしている。結局、自分がいいと思うものはやっぱりいいと思う。
写真とは僕にとって友達づくりの手段で、カメラのことだったら一日中だって仲間との話が尽きない。元々技術者だから、まずカメラ機能とレンズを組み合わせて仕上がる写真を想像することが楽しい。そして実際撮影した写真をみて、それを仲間と飲みながら「ああだ、こうだ」と言うのもまた楽しい。
ミントの展示会は他とは違う。他の展示会は知り合いが多いが、ミントは不特定多数の人が見てくれる。そこで、障害者の方がまとめくれるアンケートの報告書は僕らの宝。ミントは人の反応を知ることができる。だから、出したことがない写真を展示するというチャレンジができるし、新しい物がうまれる場所になっていると思う。