誰もが一緒に楽しめる踊り
宮代民俗舞踊連盟
乙幡 弘子 先生
↑ 踊りの練習風景(右 乙幡先生)
宮代民俗舞踊連盟の会長として、町内の公民館にて教室を複数開いている。またその教室の仲間と宮代町・杉戸町・白岡市の高齢者施設に慰問をしている。その社会貢献が評価されて平成27年に埼玉県文化ともしび賞を受賞された。
↑ 美壱会の皆さま
「音楽」と「踊り」は子どもの頃から好きだった。音楽との出会いはピアノを習い始めた小学1年生の時。高校生ではブラスバンドを行い、大学ではグループで音楽活動をした。その当時は先生の影響もあってジャズなどの洋楽が大好きだった。その後、就職し結婚してからは音楽と離れていたが、子育てをしながらも「またやりたい」と思い、音楽講師の資格を取得し3人目の子どもが産まれてすぐに、自宅でエレクトーン・ピアノ教室を始めた。
一方踊りの方は、家の近くに花柳流の先生がいて「日本舞踊」を習い始めたことがきっかけで、その後、近所の皆と一緒に行える活動として民俗舞踊(民舞)を始めた。北は北海道の「ソーラン節」、南は沖縄の「エイサー」と全国各地の踊りを何でもやってきた。現在は宮代民俗舞踊連盟の会長として、百間・川端、和戸の公民館で5グループの教室を各々週1回開催し、またその教室の皆さんと一緒に宮代町・杉戸町・白岡市の高齢者施設に慰問活動をしている。又、「伝統文化子ども教室」という文化庁の事業を受託してからは、“3歳から80歳までの方”誰もが一緒に楽しめる踊りをやりたいと思い、取り組んできた。年に一度進修館で行うおさらい会では、幼児とお年寄りの方が一緒に踊ることを10年近く続けている。
これらの活動を続けてきた動機は、特に何かを見返りを求めてやっているわけではない。実際、テレビや雑誌を観る時間もないぐらい忙しく、家のことが終わればそのまま疲れて寝てしまう生活だが、それ以上に音楽と踊りは楽しいから続けられるのだと思う。
いままで音楽でも踊りでもジャンルは問わずやってきたが、振り返ると全てが繋がっていた。以前、長唄を始めた時は上手に踊ることが出来なかったが、長唄三味線の楽譜を読むことでリズムが理解でき踊りが上達したという経験もその一つである。やってきたことのすべてが自分のプラスになっていると思うし、これからも新しいことをやっていきたい。