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一覧へeco-café M I N Tニュースレターvol.21

ニュースレター投稿日時2018.02.03 12:36

助走期間が 

   大切!

図1

 

山内豊太郎さん

「おたまじゃくし」「ポコ・ア・ポコ」「ペパーミント」など様々なグループで音楽を披露している。一方、みやしろ大学で自らの経験を活かし、理科の実験の講師を行ったこともある。

 

今回は、山内豊太郎さんにお話を伺いました。山内さんには、「ペパーミント」というグループで、月に一度カフェ「ミント」で音楽ライブを開いていただいています。

 

【趣味と仕事のルーツ】

 小学校で合唱隊に入って音楽が好きになりました。中学では科学部で気象や天文に興味がわき、気象は私の仕事になりました。高校は放送部でしたが、レコードコンサートを開くなど音楽が近くにありました。気象大学校に入学してバンドを組むことになり、私は触ったこともなかったサックスを担当しました。当時は、ダンスパーティーが演奏披露の場だったので皆がパーティーに来てくれるよう、バイトをして自ら6ヶ月間ダンスを習い、皆に教えたこともあります。仕事で配属になった高松でもバンドを組み、コンテストで地区優勝しました。その頃に、歌声喫茶と出会いギター伴奏をしました。また50代に単身赴任した松江では楽器の得意なスナックのマスターと老人施設に懐メロの演奏・伴奏の慰問に行きました。これらの経験から後述の「おたまじゃくし」の原型が作られたと思っています。

【宮代に住むようになって】

 2000年頃50代半ばで宮代の住人になりました。まだ現役の頃でしたが、ある団体のバス旅行に参加した際、楽器をやっていることを話したことがきっかけで、地域の熟年バンドと出会いサックスで参加しました。退職後、ブラスバンドやジャズバンドに所属した後、6年前に5人でジャズバンド「ポコ・ア・ポコ」を結成しました。一方退職してすぐ夫婦で懐メロ出前ボランティア「おたまじゃくし」の活動を始め、老人施設などで昭和以前の歌の伴奏を10年以上やっています。

 

妻がクラリネットで、私がギターで伴奏をします。口コミで広がっていき、定期開催場所は老人ホームやデイサービスなど9カ所あります。津波被災地の岩手県釜石市に伺ったこともあり、出前回数は年間100回、通算で900回を超えています。

ペパーミント活動開始】

 懐メロ歌謡曲やジャズのほかに、昔の映画音楽やムード音楽をやりたいと思っていたので、今回「ミント」で演奏できると聞いて、やってみることにしました。「ペパーミント」というグループ名は、「ミント」から連想して付けました。「ペパーミント」は、「ミント」の広さに合わせた「ポコ・ア・ポコ」のピックアップ・メンバー、ピアノ、ウッドベース、サックスの3人によるバンドです。演奏時に気を付けていることは、私たちがやりたい曲と皆が聴きたい曲は違うということで、レパートリーの中からリクエストを出してもらって演奏しています。これは「おたまじゃくし」と同じ歌声喫茶方式です。

【まとめ】

 退職後の地域活動を考えるには引退後ではなく、助走の期間があると良いでしょう。何がきっかけになるかわからないので、いろいろなグループやイベントに参加してみると良いと思います。今後は、私の経験を活かして出来ることとして、地域の気候の特性を周辺と比較する調査をしてみたいなどとも思っていますが、今は楽譜作りなど音楽三昧に忙しい毎日です。