MINT通信 vo.50 2022年3月号
地域のMINTファミリー紹介
松岡広樹さん 『福祉の枠を超える』
越谷市在住。一般社団法人キャリカ代表理事。草加市を拠点に、主に精神障害者の就労支援を行う事業所を運営している。他にも、大学の非常勤講師、草加市で福祉業界の枠を超えて共生社会に向けた活動を行うなど多岐にわたり活躍している。
今回は、松岡広樹さんにお話を伺いました。松岡さんは、MINTの事業所を立ち上げ、骨子となる部分を作った方です。このニュースレターを始めたのも松岡さんです。MINTが大切にしていることや、想いなどを改めて伺いました。
【ニュースレター】
お互い様に価値が生まれるように、ということを常々考えています。地域に色々な人がいる中で価値を考えた時に、モノだけでなく、人の想いを循環させていくことで、町の循環にもなるのではと考えました。そこで、ニュースレターを発行、情報発信を行い、人の想いを循環させてそこに価値が生まれるようにしました。
取材人数50人の実現は、すごいですね。1人だけでなく50人ともなれば、様々な想いが結集され、ものすごい力になるのではないでしょうか。
【MINT】
私は、25歳で「じりつ」に入職しました。働くことで悩み、疲れ、また元気にもなれる中で感じたことは、自分はメンバーと一緒だということです。自分もみんなも元気になれば良い、そのためにも障害を持つ方々の就労支援をやりたいと思いました。
その頃は、仕事に就いてもすぐ辞めてしまう、仕事が続かないという人たちが多くいました。それを変えていきたいと思っていましたが、まだ制度が充実していなかったため、地域の人たちと一緒に活動してもらうお願いをすることから始めました。町の商工会青年部の方と話し合い、イベントを一緒に活動させてもらう中で、実習先が生まれ、就職し継続する力がついた人が出てきました。地域で活動したことで元気になり、就労につながっていく人が生まれていく経験をしました。
その後、就労につながる人は増えていきましたが、それでも上手くいかない人もいるということも経験し、その受け皿として、MINTを作ることになりました。MINTは、障害に関係なく共に生きること、地域の人が集まり元気になれる場所となること、地域で必要とされて誇りとなる仕事を生み出すことでお互い様になるような事業所にしたいと考えました。
【共生社会】
昨年、草加市で「感動!情熱!共生プレゼンフォーラム」を開催したのですが、その準備をする際に、様々な人たちと関わりました。そこで感じたことは、地域には福祉に関係なく、社会貢献や共生社会を考えている人がたくさんいるということです。
福祉に限らず、つながる人たちが増えれば良いですし、そういう場、機会をつくりたいと思っています。MINTみたいな場所をいろんなところにつくりたいですね。