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一覧へMINT通信 Vol.30 2020年4月号

ニュースレター投稿日時2020.04.02 15:46

地域の

MINTファミリー紹介

図1

石井壮史さん、昭子さん

 

(ご紹介)

宮代町学園台在住。「おしゃべりサロン学園台」を運営。その他、宮代町内の障害福祉やボランティアなど多岐にわたる分野で活躍している。

今回は、石井さんご夫妻にお話を伺いました。「宮代町手をつなぐ親の会」の活動でジャム作りもされており、カフェにて販売を行っています。

 

【おしゃべりサロン学園台】

昭子さん:内容は、食事の提供とイベント開催です。食事のメニューは家で作るものを中心に考えます。季節感や見栄えなどに気をつけています。やっていて楽しいですね。そして、必ずイベントを行うようにしています。企画は夫が考えてくれています。

壮史さん:音楽や病院の出前講座などいろいろなことを考えています。音楽演奏は披露する場を求めている方々もいるので、継続的に協力してもらえています。予定していたイベントの方が来られなくなり、急遽対応することもありました。

昭子さん:単身になり、地域で孤立してしまう可能性がある高齢の方々が、そうなってしまう前に参加してもらい、月に2回だけでも「手作りの温かい食事ができ、いろいろな人との交流ができるように」という思いで運営しています。

将来的には、親亡き後の自分の娘のためにもなればと思っています。

壮史さん:参加者は毎回30~40名くらいでしょうか。スタッフとして一緒に活動してくれている人は20名くらいなので、毎回60名くらいの食事の準備をしています。

昭子さん:これまで天候に関係なく実施してきました。雪が降った次の日は、流石にダメかと思いましたが、それでも人が集まってくれたのを覚えています。

 

【サロンを立ち上げる】

昭子さん:これまで、障害をもつ娘が「家の外に出られるように」「地域の中で働ける場所を作りたい」という思いで様々な地域での活動を行ってきました。福祉喫茶「ぶどうの樹」の立ち上げや、社会福祉協議会で行われるボランティア養成講座の受講、ボランティアグループへの参加など、必要であると思ったものはやってきました。

今回サロンを立ち上げるにあたっては、これまでやってきたことが活かせる、やるべきだと思いました。友人たちに声をかけて協力してもらえることになりました。サロンは始まって7年くらいになります。一緒にやってくれているスタッフの方たちが変わらず協力してくれていて、とてもありがたいですね。

壮史さん:最初は関わるつもりはなかったですが、集会所の使用料や地区の助成金をもらうことなどの交渉をしていくうちに、一緒にやるようになっていました。

昭子さん:今は、いてくれないと困ります。

壮史さん:毎週やる予定でいましたが、集会所を借りられるのが月2回でしたので、まずはそこからやってみようということになりました。結果的に、今は良いペースだと感じています。

昭子さん:開催していない月曜日は、キッチン担当のスタッフの方々とご飯の試食会などを行い、次回へ向けての準備をする時間として活用しています。

 

【参加する方々が仲間になっていく】

壮史さん:男性一人の参加者が少ないという現状はありますが、参加者の中には、デイサービスよりサロンを優先したいという人もいるようです。

徐々に参加者が仲間になっていって、「あの人がいない」という声掛けが参加者同士で行われ、迎えに行ったりすることもあるそうです。

昭子さん:「食事が美味しかった」と言ってもらえたり、帰りがけの皆さんの楽しそうな顔を見ると、また頑張ろうと思えます。

壮史さん、昭子さん:「人の輪」「おいしいご飯」が魅力です。